カテキンって、具体的に何者よ?
よく、伊藤園さんのおーいお茶を飲む。最近は、普通のよりも濃茶を好んで飲んでいる。
いつも傍らで俺の生きざまを見守っている、この『濃茶』氏。先日も、パソコンぱちぱちする俺を見張っていた。俺は視線を感じて、濃茶をぼんやりと見つめた…。残念ながら、恋は始まらない。また、俺はしょーもない洒落ばっか考えている。濃茶だけに恋茶…とか、寒いことを言ってみたりして…。オヤジギャグには、最近気を付けてるんだ。もちろん口に出さないようにだ。オヤジギャグを言うことが我慢できないのは、脳が退化しているかららしい。知人から聞いた。本当かは知らん。だが、言い続ける限り…その人から見た俺はそう見え続ける…。もちろんさ!治しますとも!!というわけで、最近は寒いギャグを思いついても言わないでニヤニヤ程度にとどまっている。※十二分に不審者である。
話は脱線してしまったが、濃茶をぼんやりと眺めていたところ…『健康ガレート型カテキン2倍』の文字が目に入る。うん。カテキン。体に良いのは良く聞くけど。じゃあ、カテキンって何者だよ。って、思う人もいるよなぁ。普通に生きてりゃ、カテキン2倍なんだぜ?って聞いて、ああ、あの体に良いやつね!っていうぐらいしか、カテキンの事考えないよね。ということで、カテキンの話をすることにした。
さらっと読みたい方のために、先にカテキンを摂取するメリットを話しておく。メリットとしては次のようなことがあげられる。
・血中コレステロールの低下
・体脂肪低下作用
・抗菌化作用 等
まあ、このように色々と体に良いのだ。
日本人になじみの深い緑茶で摂取できる上に、摂取すると体に良いことがいっぱいのカテキン氏。じゃあ、彼らは一体何者なのか。やっと本題に入る。
どうやら、このカテキン。らしい。緑茶の苦みの成分は昔からタンニンと呼ばれていますが、そのタンニンの主成分がカテキンということらしい。
茶葉の中には形の違う4種類のカテキンが存在していて…お茶飲料の製造工程の中で熱処理されると一部が変形するらしい。
〇茶葉の中のカテキン→熱処理後
・エピカテキン→カテキン
・エピガロカテキン→ガロカテキン
・エピカテキンガレート→カテキンガレート
・エピガロカテキンガレート→ガロカテキンガレート
だから、熱処理した後のお茶の中には計8種類のカテキンが存在している。
このカテキン…先ほども言ったように血中のコレステロールの吸収を抑えたりと大活躍なのだが。今回は絞って2点ほど。体脂肪の話と、抗菌の話をしたい。
〇体脂肪の吸収を穏やかにするカテキン4種
先ほど出てきた8種のカテキン軍団の中に、脂肪の吸収を穏やかにしてくれる優しい奴らがいる。それが、そう!お待ちかねの『ガレート型』と言われるカテキンだ。
・エピカテキンガレート
・カテキンガレート
・エピガロカテキンガレート
・ガロカテキンガレート
これで濃茶の『ガレート型カテキン2倍』の謎が解けた。実は、体脂肪を減らす!というシールが、しつこいぐらい貼ってある理由が彼らなのだ。ごはんと一緒に、お茶飲むだけで脂肪の吸収を穏やかにしてくださるなんて、なんてお優しいカテキンなのだろうか。ああ、優しい。なにより、俺にやさしい。
そして、忘れちゃいけねぇ!抗菌作用。
〇カテキンの男前な抗菌作用
まず、身近に潜むミュータンス菌(虫歯の原因)の増殖を抑え、プラークの形成も抑制。虫歯予防に効果的だ。彼らが強いのはもちろん虫歯にだけではない。O-157に対し、強い抗菌作用を持っている。加えて、赤痢菌やコレラ菌などの食中毒菌、胃潰瘍・胃がんの原因と悪名高いピロリ菌(…名前はかわいいってずっと思っていた)などの増殖抑制作用があることも明らかになっている。
カテキンはタンパク質に吸着しやすい。最近の細胞膜に取り付いて活動を抑えたり、細胞膜そのものを破壊したりと、かなり過激に活躍しているものと考えられている。
更に、お茶うがいをするとインフルエンザ予防に。懐かしい、小学校の休み時間お茶うがいする月があったなぁと、とても懐かしい。ウイルスは表面にトゲを持っていて、これで人の細胞に取り付く。カテキンは、このとげに吸着し、ウイルスの侵入を阻止するのでは?と考えられている。
緑茶に含まれる食品由来の成分故、副作用の心配はないらしいが、体に良いからってお茶飲みすぎてお腹たぽたぽにならないようにしたい。何事もバランスよくが大事である。