駄犬、家を買う

一度人生投げた俺が居場所を手に入れるまでの話

あらすじがほぼわからない映画感想『ボス・ベイビー』

せっかくアマプラ会員なんだから、何か映画を見ようと思って。
何か無駄な事を考えだしそうなときはアマプラで映画を見るルールにしているんだけど。
というのも、不安を掘り下げてしまうときっていうのは、結構暇なときだったりする。
不安なときは動画や映画を見ることさえ億劫になる。よくわかる。だからこそ、不安なときこそ、考えすぎてしまうときこそ、映画を見る癖をつけることにした。そして、笑える映画を見て腹の底から笑うもよし。泣ける映画を見て、鼻水と涙を垂れ流すもよし。それですっきりするならば、それでいい。垂れ流してしまえ。

悲しい時に涙を流すことは、ストレス発散に繋がると聞いている。その他数点、メリットがあるという話を聞いているので、その話は後日別の記事でまとめることにする。

本題に入ろう。
今回紹介する映画は『ボス・ベイビー
主人公の少年と、少年の弟として家にやってきた”大人”な赤ん坊による、ハチャメチャコメディ!赤ちゃんの皮を被ったやばい奴!ホップでキュートでドックでグッド!

と言いたいところだが。この映画…そこそこ笑ってめっちゃ泣ける。

 あまり言うとネタバレになりかねないので、本編の話にはあまり触れないでおく。

だから、どういう気持ちで見ていたかの話をしようと思う。
初めは、子供のアニメだなぁっと思って見ていたのだが、途中から主人公の少年に少しばかり感情移入していた。
気持ちとしては、大事なものを取られてしまったような。孤独な世界に放りこまれてしまったような。孤独の中から、憎い敵と親しい者たちが自分を仲間外れにして仲良くしているのをただ見ているしかできない。疎外感。行動してもうまくいかないイラつき。動けば動くほど、悪い方向に転がっていく。泥沼。
 自分が受け取っていた愛情が、自分への注目が、他者に切り替わった時に感じた裏切りというイメージ。見捨てられた不安。悲しみ。ものすごく共感した。
 今まで受けていた愛情を、別の誰かにかすめ取られていく悲しみや憤り。それを取り戻すために必死になる様子。今まであったものが崩れ去った時の絶望。
 この映画で描かれているそれは、家族が増えるといったごく普通のことかもしれないが、それによって自分(少年)の周りの環境がどう変化していくか。今まで当たり前にあったものを喪失し、どんな気持ちになるのかをよく表していると思う。まず、俺はそこに共感した。
 家族間の事じゃなくても、この世はこんな気持ちになることで溢れている。

 大人な赤ん坊と刺激的な毎日を過ごすことになるわけだが、赤ん坊と接するうちに彼はとても成長してゆく。

 愛をシェアすることを覚えたし、それをいがみ合っていた相手に素直に与えることができるようになる。

 いやぁさ。もう、最後が泣けるのなんの。あああ、もう。泣いた。俺、めっちゃ泣いた。
もう一回見たい。もう一周しよう。そして、涙と鼻水を垂れ流す。え?俺だけ?俺だけぇぇ?


俺の説明じゃ、あらすじはさっぱりわからないと思うんだけれど、見る価値はある映画だと思う。
本当は、泣いた部分の話もめっちゃ書きたいのだけれど、おそらくネタバレになってしまうと思うのでやめておく。是非見て、真相を確かめてくれ!

俺は、字幕版を見たが、面白かった。
吹き替え版とどんな違いがあるか、今度また見てみることにする。

さあ、共に鼻水と涙を垂れ流そう!